以下の動画では、アメリカでその是非がほぼ毎回選挙の争点の1つになる、abortion(人工妊娠中絶)について話しています。


人工妊娠中絶は、さまざまな理由から認められるべき権利だと主張する人がいます。例えば、女性は自分の体に起きていることを語る権利があるというのも1つです。また、若くて貧しいとか、その他の理由で子どもを育てるのに十分な条件が揃っていない女性は、人の子を世の中に送り出す立場ではないとかいった理由です。

その一方、人工妊娠中絶は、さまざまな理由から不法行為として禁止すべきもので、ねじ曲がった論理(travesty)だと言う人もいます。例えば、人の命は受精(conception)の時に始まるもので、人工妊娠中絶は殺人であるとか、・・・他は何があるか分かりませんが、この主張だけでも相当強い説得力はあります。

私自身は、人が世の中に生まれてこようとするのを妨げるという考えは、好きになれません。でも、自分の世話さえ満足にできない15歳の少女が、生まれたての無力な子どもの責任を負うということにも賛成できません。

はっきりしているのは、私は、誰に対しても自分の意見を押しつけないということです。なぜかというと、この世の中で私が唯一確信を持っていることは、私自身が知っていることで絶対に正しいと言えることは何一つないということだからです。人の命がいつ始まるのかということについては、特にそうです。
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コメント 3

かいちゃん  2008, 09. 08 (Mon) 20:44

こんにちは。お久しぶりです。

日本人は、お正月に神道の神社をお参りし、お盆は仏教のお寺に行って墓参り、暮れになるとキリスト教のクリスマスを祝っちゃう国民なので、宗教の本質をなかなか理解できないんですよね。

宗教の本質は原理主義(ファンデメンタリズム)です。

イスラム原理主義者というと、日本人は気味悪がりますが、ほとんどの人たちが、アメリカ国民の7割がキリスト教原理主義者であることを知りません。

だからアメリカで論議されている妊娠中絶について、単に人道上の理由で問題になっているのだろうと思っています。

これ、宗教上の理由なんですよね。

アメリカ国民の7割は、原理主義者ですから、聖書に書かれていることをそのまま信じています。たとえば、天地創造が6000年前に行われたとか、キリストが死んだ少女を生き返らせたとか、ガラリア湖を歩いて渡ったとか…。

その聖書の創世記には、こう書かれています。

“Have many children, so that your descendants will live all over the earth and bring it under their control.”(創世記1章27節)

ブッシュ大統領やライス国務長官も含め、共和党の政治家はほぼ全員キリスト教原理主義者です。支持母体もキリスト教保守派の人たちです。

だから、堕胎することは神の意思に反することだから、妊娠中絶法に反対しているのです。日本の人道主義者が反対する理由と異なります。

また、共和党は銃規制にも絶対反対の立場を持っています。

この銃規制反対問題も、ほとんどの日本人が理解できません。

なぜかというと、日本人が民主主義を理解していないからです。

日本人は、憲法があり、三権分立が行われ、議会政治が行われていれば、民主主義だと思っていますが、民主主義とは制度ではなく、思想なんですよね。

どのような思想かというと、ジョン・ロックの社会契約説です。

日本では、憲法学者ですら、社会契約説は単なる建前だと思っていますが、アメリカ国民は本気で社会契約説を信じています。当たり前ですよね。アメリカ合衆国自体が、ジョージ・ワシントンと建国の父たちが、ロックの思想を元に作り上げた人造国家なんですから。

ロックは人間がまだ社会を作る前の自然状態と自然人を前提にして思考を深め、人間には生まれながらにして誰も冒すことのできない権利(自然権)があることを発見しました。

それは、生存する権利、自由である権利、平等である権利です。

自己を守る権利(生存権)は、自然権であり、何人も冒すべからざる神聖なものです。だから、バリバリの民主主義原理主義者である共和党支持者たちは、銃規制なんてとんでもない!って反対しています。

面白いですね。日本とアメリカではこれほど民主主義に対する考え方が違います。

すみません。ちょっと教育っぽいコメントになっちゃいましたね。

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Applecheese  2008, 09. 08 (Mon) 22:55

かいちゃんさん

ありがとうございます。私などは、分かっているつもりでも、のほほんとしてつい忘れてしまいがちな事実です。確かになんだかすごい国という感じがします。

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-  2008, 09. 09 (Tue) 19:03

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