コリンズとシャーロットの新婚カップルの家に滞在し、彼らとともにその土地の富豪キャサリン夫人の邸宅などにも招待されたりしながら過ごしていたエリザベスは、そのキャサリン夫人の邸宅でダーシーと再会します。

エリザベスにとってダーシーは無口で愛想が悪くて身分の高さを鼻にかけているという悪い印象なのですが、エリザベスは、ダーシーと共に同地に滞在しているフィッツウィリアム大佐から、姉のジェーンからビングリーを引き離したのがダーシーだったことを知ってショックを受け、ダーシーに対して憤りを感じます。

エリザベスがそのショックと憤りで頭痛を起こして留守番をしているまさにそのときに、ダーシーが一人でやって来て、エリザベスにプロポーズをします。

プロポーズの言葉は、あえて自分より身分の低いエリザベスに求婚することについて悩んだけど、やはりどうしても気持ちを抑えられなかったという感じがにじみ出ていて、なおさらエリザベスの気持ちを逆なでします。

彼女はウィッカムの件でもダーシーが悪いと思っているので、ジェーンの件とウィッカムの件を挙げ、プロポーズは受け入れられないと言って拒否し、最後に以下のように言います。

You could not have made me the offer of your hand in any possible way that would have led me to accept it. From the very beginning, your manners struck me as showing the greatest pride in yourself and scorn for the feelings of others, and I had not known you a month before I felt that you were the last man in the world whom I could ever be persuaded to marry.

いかなる方法で求婚したのだとしても、あなたからの求婚を私は受け入れられない。私は初対面のときから、あなたが自分のことを一番鼻にかけ、他人の気持ちを気にもかけない人だと直感し、1か月もしないうちに、私はどんなに説得されたとしてもあなたとだけは絶対に結婚したくないと思った。

上の英文の最初の offer of one's hand がプロポーズを意味しているのですが、これに近い意味で、辞書には、ask for someone's hand (in marriage) というのが出ています。

If a man asks for a woman's hand in marriage, he asks her or her parents for permission to marry her.(コウビルド英英辞典より)

つまりこの hand は、求婚する男性に対する女性やその親からの「許可」ということです。ダーシーは女性ではありませんが hand を offer しているというのは、身分違いだけどエリザベスに対して結婚の許可を出している(エリザベスから頼まれたわけでもありませんが・・・)という尊大な感じを連想させるような気がします。

※ 『高慢と偏見』関連のこれまでの記事: 12345
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Tag:本.高慢と偏見


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