charm offensive という言葉を、雑誌 TIME の中で見かけました。まずは、コウビルド英英辞典 から、この言葉についての説明を引用してみます。

If you say that someone has launched a charm offensive, you disapprove of the fact that they are being very friendly to their opponents or people who are causing problems for them. (JOURNALISM)

つまり、「誰かが、敵や、みずからに対して問題を引き起こしている人々に対して非常に友好的な態度を取っていることを批判的に表現する場合に、その人がチャーム・オフェンシブに乗り出したという言い方をする」・・・ということです。

この charm offensive を TIME の記事の中で見たときには、意味がよく想像できなかったのですが、その理由は、offensive の部分を名詞ではなく、形容詞だと思ってしまったからでした。形容詞として使われるときの offensive は、「攻撃的な」や「不快にさせる」、「侮辱的な」といった意味になりますが、名詞として使われる場合は、攻撃や攻勢という意味をもちます。

charm offensive は、記事の中では、以下のように使われていました。

Saakashvili has launched his own charm offensive to win over the people of Chchnya and neighboring republics. Since last October, residents of the Russian North Caucasus can pass through a northern border crossing with Georgia without a visa - a unilateral move that infuriated Moscow.

(グルジアの)サアカシュヴィリ大統領は、チェチェンや隣接する共和国の民衆を味方に付けるため、独自に友好的な政策を展開し始めている。昨年10月からは、ロシアの北カフカースの住民が、ビザなしでグルジアの北側の国境を通過できるようにした。この一方的な動きに対して、モスクワは激怒している。

ちなみに、英和辞典を数冊調べてみたのですが、この charm offensive は載っていませんでした。英辞郎 on the Web には、ありました(→ こちら)が、少し長い説明と、「お色気攻撃」という直訳に近い訳しか出ていないので、もし文章の中で訳す必要が出たときには、少し考えなければならないかもしれません。

上では「友好的な政策」と訳してみましたが、イメージ的には、「太陽政策」も思いつきます。offensive の意味や語感を考えると、○○攻勢、○○攻撃のような、積極的で矢継ぎ早な感じの言い方をしたくなりますが、どんな場合にでも使えるどんぴしゃりの日本語訳は、ないのかもしれません。
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Tag:英語の.慣用表現


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