音楽CDのプラスチックケースの、本で言う「裏表紙」の側から見えるデザインや曲目などが印刷されている紙は、inlay と呼ばれることが多いようです。(CDがセットされる台の裏側にあって、そのままでは取り出せない紙です)

それを知ったときに、inlay って、何かもっと違うものの意味だったような気がしたのですが、自信はありませんでした。そこであらためて調べてみたら、案の定、「象眼細工」「はめ込み細工」 の意味であることが分かりました。あとは、虫歯を削ったあとに入れる 歯の詰め物inlay と呼ばれます(日本語でも、そのまま「インレー」 とされることがあります)。

inlay は、「はめ込む」「象眼する」「ちりばめる」 などの意味で動詞として使われることもあります。以下に、その意味の説明を引用します。

To set (pieces of wood or ivory, for example) into a surface, usually at the same level, to form a design.(THE FREE DICTIONARYより)

この説明には、「通常は、はめ込む面と高さが同じになるように」という内容が含まれていますが、このことは、装飾やデザインのための象眼細工だけでなく、歯の詰め物の方でも重要なことです。

これで思い出したのが、「面が同じ高さの」 という意味の flush です。以前、他の人が担当した翻訳のチェックの仕事をしたときに、この flush の意味を知らなかったらしく、水をどっと流すという意味に訳していたのを修正した記憶があります。アメリカで機械エンジニアをしていたときに、この flush という単語はよく使いました。日本のエンジニアは、この状態を、「ツライチ」 と表現することがあります。

If one object or surface is flush with another, they are at the same height or distance from something else, so that they form a single smooth surface.(コウビルド英英辞典より) 

ちなみに、inlay の歯の詰め物という意味については、次のように説明されていました。

A solid filling, as of gold or porcelain, fitted to a cavity in a tooth and cemented into place.

歯の詰め物と象眼細工は何となく近い感じがしますが、CDのケースに入れられる紙の方は、少し違うので、どういう発想でそう呼ぶようになったのかが気になります。単純な推測ですが、in(中に)+lay(置く、横たえる)ということなのかなあ・・・と思ったりもします。


↑ 貝殻の象眼細工が入ったつまようじ入れ↑
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