前回紹介した歌(→こちら)の歌詞に、through thick and thin というイディオムが出てきました。これは、「良いときも悪いときも」や、「順境のときも逆境のときも」「どんなときでも」という意味です。

If you do something through thick and thin, you do it although the conditions or circumstances are very bad.(コウビルド英英辞典より)

実はこのイディオムについては、毎週英会話のレッスンを担当してもらっているアメリカ人講師と話したことがありました。そのときは確か、「リッチで食べ物を買う金があって太っているときも、貧乏でやせているときも」という発想ではないかと話した覚えがあります。

でも、違っていました。本当は、人の体型の thick と thin ではなく、森の木の生え具合が密生しているのか、まばらなのかという thick と thin で、古くは through thicket and thin wood という形だったそうです。長距離を旅するときに、木の密生した森は進みにくいですが、木がまばらな森は進みやすくなります。なので、苦しいときも楽なときも・・・という比喩になるわけです。

これを知って思い出したことが1つあります。多めに生やした苗を「間引く」という意味で、何か1語だけの英単語があったような気がして、ネイティブ講師に聞いたら、thin out と言うのだと教えられました。しかしこれだと、1語ではありません。和英辞典を調べたら、動物の場合に、弱くて役に立たないものを処分するという意味で cull という単語が紹介されていて、確かにそれなら聞いたことがあったので、それが印象に残っていて、植物にも使えると勘違いして覚えていたようです。

To cull animals means to kill the weaker animals in a group in order to reduce their numbers.

苦しいときも楽なときも、いつも変わらぬ友人というのは大切にしたいものですが、そうではなくて、順調なときにだけつきあいがあり、困ったときには離れてしまうような薄情な友人のことは、fair-weather friend と言います。「天気がいいときだけの友人」という発想です。

You use fair-weather to refer to someone who offers help to someone, or who takes part in a particular activity, only when it is easy or pleasant for them to do so.

人と付き合うときには、fair-weather friend ではなくて、A friend in need is a friend indeed.(=困ったときの友こそ、真の友)という言葉を実践できるようにしたいものです。
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Tag:英語の.慣用表現 英語の.単語


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コメント 5

Screaming Bunny  2011, 04. 24 (Sun) 19:00

Cull

Cull=間引く。何を隠そう、このブログで覚えた単語です。ほら。
http://applecheese.blog58.fc2.com/blog-entry-1182.html

私は英語の語彙を増やすのは主に読書ですが。こちらでも色々覚えさせて頂いております。有難うございます!

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Applecheese  2011, 04. 24 (Sun) 23:04

Screaming Bunnyさん

あ、本当ですね! ありがとうございます。自分で記事にしたぐらいだから、聞いたことがある気がするのは当然ですね。・・・自分でも昔の記事に書いたことをだんだん忘れてきているので、たまには読み直して復習してみたいと思います。

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bibinba  2011, 04. 28 (Thu) 10:49

こんにちは! 

久しぶりにここを訪れて
文を読んでいくと。。。。。

深いですね~~~
言葉(イディオムやワード)のひとつひとつを
よりよく知ること、学ぶことで
語学に深みを増していく
やはり、ここはそんな場所なのですね。

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bibinba  2011, 04. 28 (Thu) 12:05

すいません、追加です。

下記の  Have a Little Faith も聞かせてもらいました。

歌詞の中の through thick and thin
いい仕事、してますね~

size of a mustard seed

この言葉も勉強になりました。 ^^

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Applecheese  2011, 04. 28 (Thu) 17:13

bibinbaさん

こんにちは。コメントありがとうございます!

size of a mustard seed は聖書の言葉だそうですが、紹介した Mavis Staples も含めて、ゴスペル系の音楽を聴くようにすると、他にもその系統のイディオムや表現を仕入れらるかも・・・と思っているところです。

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