ポテトチップスの発明者、ジョージ・クラム氏の話です。

この人は、父親がアフリカ系アメリカ人のジョッキー、母親がネイティブ・アメリカン(ヒューロン族)だそうです。アメリカ東部で山岳ガイドや商売をしたあとで、1853年の夏からレストランで調理人として働き始めたと言っています。このレストランで、怒った(irate)客に触発されて、「この天才的な発明」(ポテチのこと)をした・・・とのことです。

それまでにも厚切りのジャガイモのフライはあったし、アンドリュー・ジョンソン(第17代大統領)もフランスで食べたことがあったそうです。ただ、厚切りで、フォークで食べるものだったようです。ジョージが働くレストランに来た客は、「べっちょりして、分厚すぎる」と文句を言ってジョージを苛立たせ(got under George's skin)、2回も料理させ直しました。2回目に、「それなら、こうしてやる!」というつもりで極薄(razor-thin)にしてカリカリに揚げたのが、本人の思惑とは逆に、客に気に入られた・・・と言っています。これがこの店の目玉メニューになり、後には自分の店を出して売ったということですね。


「アメリカンドリーム度」は5点中2点と採点しています。人種の限界を超えて(transcend)、発明によって事業を成功させたものの、特許を取ったり大量生産、大量流通させなかったから・・・というのが採点理由だそうです。また、「人類への貢献度」も5点中2点です。ポテチはおいしくて安いけど、米や小麦のような主食(staple food)ではないジャンクフードだからだそうです。「波及効果」は5点満点です。今やポテトチップスはどこにでもあり、塩味、カレー味、キャラメル味(?)など、何千種類もの味があるからです。現在ジャガイモは米に次いで世界で最も多く消費されている食品の1つですが、これに最も貢献しているのがポテトチップスと、料理界における「いとこ」(culinary cousin)であるフレンチフライです。
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コメント 2

wahaha  2010, 04. 16 (Fri) 13:29

こんにちは。いつも読ませてもらっています。最近thin sliceとpaper slice という言葉を知ったけどポテトチップはrazor thinなんですね。勉強になります。

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Applecheese  2010, 04. 16 (Fri) 13:37

wahahaさん

ありがとうございます。

razor thin は、カミソリ(razor)のように薄いということなので、ポテト以外にも使うこともあると思います。ただ単に薄いというより、すごく薄いというニュアンスですね。

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