英語が聞ける映画を見るときには、あとでブログのネタにできるような単語やイディオムを探すのがくせになっています。このまえ見てきた 『正義のゆくえ I.C.E特別捜査官』 の中では、最初の1分以内のところで、clean bill of health=「医師による健康のお墨付」 が出てきました。
clean bill of health
- an assurance that someone is healthy or something is in good condition; "the doctor gave him a clean bill of health"(THE FREE DICTIONARYより)
ブログネタのチェックが早く終わったので、あとは映画に集中しました。映画自体は、さまざまな境遇のアメリカ国内の不法移民たちに訪れる厳しい現実が、個々の登場人物を通して伝わってきて、かわいそうで泣ける場面がたくさんありました。映画館だったので泣きませんでしたが、家で見てたら、遠慮なく涙を流していたはずです。
一番泣けたのは、イスラム教徒の女子高校生が国外追放されるまで(・・・これぐらいは、ネタバレとは言わないでしょう・・・)の流れです。責任感が強くて家族思いで、優しくて多感な少女がこうならなければならない現実って、一体誰が作ったのかと思わずにはいられません。
他にも4~5人の移民の登場人物がいて、最初は別々の話なのだけど、だんだんと接点ができてきます。ユダヤ系の青年と女優志願のオーストラリア人のカップル、クリーニング屋の息子の韓国人の少年、メキシコ人のシングルマザーなどです。移民の他には、不法移民の取締捜査官である主人公(ハリソン・フォード)と、その同僚が、ストーリー展開で重要な役割を果たしています。
あと、移民の審査を行う役人が夫で、移民を助ける側の弁護士が妻というカップルがいました。この2人には、ちょっと考えさせられました。この2人は、別にカップルとして登場させなくてもよかったのかも・・・という気がします。片方は人間としての弱さから最低の行動に走り、片方は、がんばって、自分のできる範囲で人助けを続けています。
めでたく市民権を得たり、グリーンカードをもらえたりする登場人物もいれば、涙を誘う悲しい結末を迎える登場人物もいました。最後の方では強盗や殺人など、緊迫した場面やどんでん返しもあって、どきどきしました。全体を通してみると、厳しい現実の中で、淡々と、しかし人間らしい優しさを忘れずに職務をこなしている主人公の姿に、救われる気がしました。
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