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「言葉の壁」と「ガラスの天井」


共通の言語が話せないために意思疎通がうまくできない場合に、「言葉の壁がある」と言いますが、この「言葉の壁」は、英語で言うなら language barrier です。

「言葉の壁」だからといって、壁を意味する wall を使おうとしても、無理です。「言葉の壁」の「壁」は、日本語では通用する比喩ですが、wall と直訳して「障壁」や「妨げ」のことだと理解してもらうのには少し無理があります。

差別などで暗黙のうちに昇進をはばむ「見えない壁」は、glass ceiling と言います。この場合は、日本語の「壁」の部分と英語の「glass ceiling」 全体が、それぞれ比喩になっています。日本語を直訳して invisible wall と言ったら、文脈から意味を察してくれる場合はあっても、glass ceiling ほどにはピンときません。一方、英語を日本語に直訳した「ガラスの天井」は、一般に通用すると言えるほどではないにしても、ある程度、日本で通用するようになってきているかもしれません。

「言葉の壁」や「見えない壁」の例から分かるように、日本語では、「障壁」や「障害」、「妨げ」の比喩として「壁」という言葉がよく使われます。この比喩的な「壁」を英語に訳すときには、「言葉の壁」= language barrier の例にならって、barrier を使うとうまく行く場合が多そうです。昇進をはばむ「見えない壁」も、invisible barrier の方が、訳としては、invisible wall よりも改善された感じがします。

コウビルド英英辞典で barrier を調べたら、5つの定義が掲載されていましたが、そのうち4つを以下に引用します。

1. A barrier is something such as a rule, law, or policy that makes it difficult or impossible for something to happen or be achieved.

2. A barrier is a problem that prevents two people or groups from agreeing, communicating, or working with each other.

3. A barrier is something such as a fence or wall that is put in place to prevent people from moving easily from one area to another.

4. A barrier is an object or layer that physically prevents something from moving from one place to another.

このうち、最初の1の定義を読むと、glass ceiling の意味を説明するときに barrier という言葉が使えることが分かります。そう思って THE FREE DICTIONARY を調べてみたら、案の定、以下のような説明でした。

glass ceiling - An unacknowledged discriminatory barrier that prevents women and minorities from rising to positions of power or responsibility, as within a corporation.

glass ceiling を直訳した「ガラスの天井」を日本語の会話で使うと、英語かぶれか外国かぶれな印象がするのは否めないと思います。比較的年の若い女性の評論家などが、女性の地位向上の話になったときに使いそうですが、平気でセクハラ発言をするオッサンなどは、「何言ってんだ」と思うだけかも知れません。こういう両者に間には、とても大きな壁(barrier)があると言えそうです。逆に、安倍首相が「ガラスの天井」と言い始めたら、もしかしたら単なる口先の人気取りではなく、本気で女性の地位向上を実現したいと思うようになったのか・・・と思ってしまうかもしれません。ただ、もし仮に首相が本気でも、1人だけでは、社会全体から見るとまだまだ千里の道の1歩か半歩ぐらいではないでしょうか。

それはさておき、language barrier の barrier は、2の説明が当てはまります。

私自身が幼稚園か小学校の低学年の頃に聞いて初めて知った「バリアー」は、4の意味でした。ウルトラマンシリーズだったかもしれないし、他の似たような子供向けのテレビ番組だったかもしれません。とにかく、相手が放つビームだか何だかをはねのけて寄せ付けないのが、「バリアー」でした。「透明バリアー」と言っていたかもしれません。今、エボラウイルスを通さない魔法のようなバリアーがあればいいのですが、対応する医療従事者は通常の防護服などで入念に対策する以外はないようですね。

日本語の比喩的な「壁」は wall ではなく barrier と訳すと良い場合が多そうだと書きましたが、逆に、英語で「障害」や「障壁」を表す比喩として wall はまったく使えないのかというと、そういう訳でもないと思います。そのことを考えていたら、以下の1曲(Cathy Dennis の Too Many Walls)を思い出しました。

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Author:Applecheese
外国人英語講師との会話、テレビ・映画・音楽・ネット、翻訳の仕事などで見つけた面白い英語の情報をお届けします。
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