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「ラスカル」の原作本から


普段はなかなか本を読む時間がないのですが、たまに時間が空いたら、気楽に読める英語の本を読みたいと思っています。

以前、ふと検索して見つけた「ハイジ」の英語訳(原作はドイツ語でしょうか?)で、子供向け(9~12才)のやさしい英語で書かれているのを読んだら、それなりに面白くて、幼児向けのように簡単すぎることもなく、楽しめました(→ 関連記事)。

そこで、同じパターンで、子どもの頃にアニメで見た外国文学が他にないかと考え、思いついたのが「あらいぐまラスカル」でした。

ところが、読み始めてみると、ハイジとは勝手が違いました。もともと英語で書かれた原作そのもので、文章が結構文学的で、私には少し取っつきにくい感じがしました。アライグマや他の生き物の他愛のない仕草などを、文学的に比喩などを交えて表現されても、その面白さが私には分かりにくいのです。

そのため、最初の20ページぐらいまでで止まっていたのですが、せっかくなので、思い直してまた読み始めました。そして、今回は、分かりにくい表現などはあえて細かく確認せずに、だいたい想像できればそのまま読み進めることにしました。もちろん、何を言っているのかちんぷんかんぷんで分からない・・・というのでは全然面白くないので、最低限のキーワードで、知らないものや思い出せないものは辞書で確認します。こうすれば、少しは前に進みそうな感じです。

どんな文章なのか、少し雰囲気が感じられるかもしれない例を、昨日読んだ部分から紹介してみます。

◇ Crows are as insatiably attracted by glittering trinkets as are raccoons, and in addition are inveterate thieves. カラスはアライグマと同様に光る小物に対して貪欲なまでに引き付けられ、その上、常習的な盗みの癖がある。

はじめに、insatiable(インセイシャブル)は、「飽くことを知らない」、「飽くなき」、「強欲な」なので、それを副詞にした insatiably の意味は想像がつきました。trinket の正確な意味は思い出せませんでしたが、その前の glittering(キラキラ光る、光り輝く)がヒントになり、何となく、「もの」であることは分かりました。後で辞書で調べたら、安物の小さな装身具ということでした。

A trinket is a pretty piece of jewelry or small ornament that is inexpensive.(コウビルド英英辞典より)

inveterate(インヴェテレト)は、読んだ瞬間は、自分自身、過去に出会ったことがある単語なのかどうかも分からず、意味も思い浮かびませんでしたが、辞書で調べてみると、聞いたことがあったのを思い出しました。これは、(病気・習慣などが)根深い頑固な慢性の常習的な、という意味です。

If you describe someone as, for example, an inveterate liar or smoker, you mean that they have lied or smoked for a long time and are not likely to stop doing it.

※ Rascal 関連の前回の記事 → こちら

 あらいぐまラスカル ラスカル S 19.5cm

※あらいぐまといえば、こんなCMを紹介したこともありました → こちら

鐘楼にコウモリ


直訳すると、「鐘楼(しょうろう)にコウモリがいる」という意味になる英語のイディオムを見かけました。have bats in the belfry、または、have bats in one's belfry です。イディオムとしての意味は、「頭がおかしい」「気が狂っている」です。

belfry(ベルフリー)が、「鐘楼」 です。鐘楼とは、教会の鐘が取り付けられている塔のことです。ただし以下の説明を読むと、belfry は、厳密には塔としての鐘楼全体というより、鐘楼の最上部分ということになります。

The belfry of a church is the top part of its tower, where the bells are.(コウビルド英英辞典 より)

このイディオム、have bats in the belfry は、イメージとしては、人の体の一番上にある頭を、鐘楼の一番上にある belfry にたとえているのだと思います。

have bats in the belfry を THE FREE DICTIONARY で調べてみたら、"to be crazy" という短い説明があり、その後に "old-fashioned" と書かれていました。つまり、「古くさい」表現のようです。

実は、この表現を見つけたのは、子どもの頃に見たアニメ 『あらいぐまラスカル』 の原作、”Rascal” の中です。この本の初版は1963年のようですが、話の時代設定は、1918年5月に、主人公のスターリング少年があらいぐまのラスカルに出会うところから始まっています。なので、多少古くさい表現が出てきても、確かにおかしくはありません。

この本は、しばらく前に買っていたのですが、なかなか時間がなくて読むことができず、ようやく少しだけ読み始めたところです。11ページほどある第一章の中で、have bats in one's belfry 以外にチェックした主な単語や表現を列記してみると・・・

unweaned 乳離れしていない、離乳していない / scruff 首筋、うなじ / litter 一腹の子 / walnut クルミ / prow へさき、船首 / licking むち打ち、なぐること / lair 動物の巣、穴 / draw straws (わらを使って)くじびきする / whittle (木などを)ナイフで少しずつ削る / nurse (乳房から)乳を飲む

・・・といったところです。他にも、ここでは省略しましたが、いろんな動植物の名前も出てきています。

この本の中から紹介したい単語や表現が出てきたら、また記事を書くかもしれません。・・・あまり期待しないで待っていてください(Don't hold your breath!)。




couldn't care less(まったく気にしない)の過去形


半年ほど前に、「would like to の過去形」というタイトルの記事を書きました。『アルプスの少女ハイジ』 の原作のHeidi の易しめの英訳本を読んだときに、would have liked to という表現が使われているのを見て、なるほど、これは would like to の過去形だな・・・と思ったときのことでした。

それと同じようなパターンで、今度は、couldn't care less という表現の過去形を見かけました。couldn't care less は、「まったく気にしない」という現在の状態を表す表現ですが、その過去形です。想像はつくと思いますが、couldn't have cared less です。「まったく気にしなかった」、「まったく気にしていなかった」という意味です。

見かけたのは、映画 『アラバマ物語』 の原作の小説、To Kill A Mockingbird の中でです。この小説は、スカウトという名前の小学生の女の子の視点で語られているのですが、その冒頭の1ページ目に、兄が左手に負った怪我の描写があって、本人はその怪我のことをまったく気にしていなかった・・・と書かれているのです。

He couldn't have cared less, so along as he could pass and punt.

「(フットボールで)パスやパントができる限り、(怪我のことは)まったく気にしていなかった」・・・ということです。

ところで、私はこの To Kill A Mockingbird を5~6年前に初めて読み、その後、昨年の秋頃にも読み直しました。

1回目に読んだときは、主に語り手であるスカウトの視点で読んでいた気がしますが、去年の2回目は、兄のジェムの心の動きや、父親である弁護士のアティカス、あるいは他の町の人々、さらには1930年代から1940年頃と思われる時代のアメリカの人種差別などを含む社会問題について考えながら読むことができました。いい本なので、おすすめです。

私は普段、技術系やビジネス系の文書の翻訳の仕事をしているのですが、仕事で英文を読むことは多くても、そればかりだと would have liked to や couldn't have cared less のような言い回しは、ほとんど見かけません。そういう意味では、やはりもっと本を読まなければ、と思います。

関連記事:
『アラバマ物語』(To Kill a Mockingbird) 
would like to の過去形
乗っていきなよ!(couldn't care less が出てきます)
全然気にしない(couldn't care less)


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