最近ニュースで、open the floodgates とか、the floodgates are opened と言っているのを聞きました。

これは、ある出来事が、「他の多くの人が行動を起こすきっかけになる」という意味です。

この表現が使われていたニュースとは、大物映画プロデューサーの Harvey Weinstein (ハーヴィー・ワインスティーン)という人物が、若い女優などに対して長年に渡ってセクハラを繰り返していたことが明らかになり、それをきっかけにして多くの女優たちが「私も被害者だ」と声を上げ、さらには、他の職場で他の相手からセクハラされた人たちも声を上げ始めているというものでした。

この動きは英語圏以外にも広まり始めているので、そろそろ日本でも「実は私もセクハラ被害者だ」と名乗り出る人が増え始めるかもしれません。

それはさておき、open the floodgate と聞いて、日本語の「堰を切る」をイメージしたのですが、それぞれを辞書で調べてみると、比喩というか、慣用句として使われる場面に少しズレがあるような気がしました。

以下、THE FREE DICTIONARY から open the floodgates に関する定義と説明を引用します。

open the floodgates: To allow for a great many things to happen or people to do something as the result of another related action.

If an event, action, or decision opens the floodgates, it makes it possible or likely that a particular thing will be done by many people or happen a lot of times.

今回のセクハラの告発は勇気ある最初の1人から始まって多くの人に広まったようなので、この表現がぴったりはまるということが理解できます。

ひるがえって、こういう状況に対して日本語の「堰を切る」を使うのは少し難しい気がします。また逆に、「こらえていた涙が堰を切ったかのように流れ出した」は日本語的にはOKですが、それを英訳するのに open the floodgates を使うのは無理がありそうです。

比喩ではなく、水が水門や堰を開いて大量に流れ出すという元々のイメージはほとんど同じなのですが、実際には比喩で使う場合がほとんどなので、そのまま言い換えることはできなさそうです。

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Tag:英語の.ニュース 英語の.慣用表現

パソコンで再生した音楽のデータから、アーティストごとの再生時間ランキングを集計してコラージュを作るツール(http://yoncalla.space/)を使ってみました。期間は直近の半年分にしてみました。

このツールは、last.fm というサイトで音楽再生履歴を蓄積しているユーザーであれば、誰でも使えます。last.fm では、Spotify で再生した履歴や、パソコン内にあるデータを Windows Media Player や iTunes で再生した履歴も蓄積できます。また、last.fm から YouTube 上にある音楽を再生することもでき、私はほとんどそればかり使っています。

last.fm 内の自分のページに行けば再生履歴に関するいろんなデータを見られますが、このコラージュのように、自分のブログなどに貼り付けられるデータを生成する外部のツールも、いくつかあります。


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メキシコで、地震で崩れた建物の下にいる生存者を探すために人々が素手で瓦礫を取り除いているというニュースを見ました。レポーターは、They are removing the rubble brick by brick. と言っていました。

brick by brick という言い方は、レンガを1つずつ積み上げて家などを建てるイメージから、「ひとつひとつ」や、「こつこつと」、「地道に」という意味の比喩に使われます。

地震の瓦礫にはレンガも含まれているかもしれないので、removing the rubble brick by brick という言葉は比喩に感じられないかもしれませんが、辞書で調べると比喩表現であることが分かります。

以下は、The Free Dictionary からの引用です。

brick by brick:
Steadily and continuously in a step-by-step manner, especially the creation or destruction of something. Likened to erecting (or demolishing) a house or other building one brick at a time.

例文も挙げられていました。こちらは、比喩であることがはっきりとわかります。

We built this business from nothing, brick by brick, until we had the largest retail chain in the city.

私たちはこの事業をゼロからひとつずつ築き上げ、市内で最大の小売チェーンを持つところまできた。

brick by brick が題名と歌詞に使われている曲があります。 Paramore の Brick By Boring Brick という曲です。2つ目の brick の前に boring が付け加えられているので、「退屈でも地道に」という感じになるでしょうか。brick by boring brick というフレーズは、曲の2番の歌詞の中に出てきます。




  

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Tag:英語の.慣用表現 音楽.Paramore